Luce Photographer's Blog

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嫉妬したカメラマン

2013/10/07(Mon) 11:48
国内海外のウェディングフォトは、ほぼ全て見ていると思っていますが
上手いな、凄いな、いいな、楽しそう、
自分には無い個性がありそれぞれ見ていて興味が尽きません。

その中でただ一人嫉妬に似た感情を抱いたカメラマンは、只一人。

Jeff Ascough(ジェフ・アスコー)

彼の撮るウェディングスナップは、自分には憧れであり目標でもあります。
心情に溢れ、その被写体の気持ちを考えさせられる。
一枚一枚に撮り手の見せてやろうと言う作為を感じず絶妙な距離感で写真を残しています。
モノクロは、ファインアートの域に達しているかの様なトーンを持っています。
笑顔が多いかと言えばかなり少なく重い表情が多い。
挙式は、宗教色が色濃く、日本との宗教観の違いも感じられます。
結婚の考え方の違いなのか宗教観の違いなのか只彼が撮るとそうなってしまうのかは分かりません。
ただその環境で撮れる、現場に居れると言う事も憧れや嫉妬の一つなのかもしれません。

彼の写真は、一枚の絵として完成されていて抜けの無いフレーミングが特徴でもあります。
その中に写る被写体は、もの静かに見る者に語りかけてくるかの様に自分は感じます。
引きの美、寄りの美を明確に使い分けているからでしょうか
中途半端な画角もなく、レンズ的にも無理が無く
全ての絵が自分自身の視点であるかの様な、今その場に居る様な錯覚をします。
サンジョバンニ洗礼堂のロレンツォ・ギベルティ「天国の扉」かのごとく立体感があり
そのコンクールで破れたフィリッポ・ブルネレスキが彫刻の道を諦めてしまう位
到底ブルネレスキのその気持ちまでいかないのかもしれませんが
自分もジェフ・アスコーの技術力表現力に嫉妬心や諦めにも似た感情を抱きます。

彼の写真は、作為的に作られた絵もなく瞬間瞬間を完全に切り抜いているかの様です。
ここまで来ると彼は、今起きている事の数秒数十秒後が全て見通している予言者かとも考えてしまいます。
先が見える何が起きるか分かるなんて自分には到底出来ない、神の領域だと諦めかける自分も居ます。
恵まれたタイミングなのか狙ったタイミングなのか、その絵をおさえる事が出来る事も瞬間を撮る事にも嫉妬します。

何が言いたいのか分からなくなってきましたが
ウェディングフォトグラファーの撮る写真で嫉妬をするのは今も今後もジェフ・アスコーだけだと思います。
一度見ていただければ何が言いたいのか分かっていただけるかもしれません。

http://www.jeffascough.com/
中野雅弘 コメント:- トラックバック:-
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